記事番号: 1-906
公開日 2025年10月31日
がん検診で「要精密検査」と判定された場合、「がんの疑いがある」可能性があります。必ず精密検査を受けましょう。
医療機関でより詳しい検査を行い、本当にがんがあるかを調べる必要があります。「症状がない」「健康だから」といった理由で精密検査を受けないと、がんを放置してしまう可能性があります。
精密検査の受診方法について
精密検査を受ける医療機関を決める
指定の医療機関はございませんので、受診をご希望される医療機関へお問い合わせいただき、がん検診の精密検査の相談・受診等をお願いいたします。
なお、以下のページで医療機関をご覧いただけます。精密検査の受診先に迷われる方は、参考にご活用ください。
岩手県がん検診精密検査医療機関名簿(岩手県ホームページに移動します)
※必ず事前に、精密検査の実施の有無を医療機関にご確認ください。
医療機関を予約する
事前にホームページなどをご確認いただき、電話等で予約をしましょう。
精密検査を受診する
受診にあたっては、予約した医療機関の指示に従ってください。各がん検診の精密検査費用は保険診療です。
持ち物
- 健康保険証(資格確認書)、またはマイナ保険証
- 紹介状(結果通知同封の封筒)
- 一次検診結果
- お薬手帳(お持ちの方のみ)
- その他医療機関から指示があったもの
医療機関から精密検査結果の説明を受ける
各がん検診の主な精密検査方法
各がん検診の主な精密検査方法を紹介します。
※検査の詳細については、精密検査を受診される医療機関にご確認ください。
胃がん検診
・内視鏡(胃カメラ)検査
口または鼻から内視鏡(カメラ)を挿入し、胃の内部を観察する検査です。検査で疑わしい部位がみつかれば、生検(組織を採取し、悪性かどうか調べる検査)を行う場合もあります。
肺がん検診
・CT検査
X線を使って、肺全体の断面図を撮影し詳しく調べます。
・気管支鏡検査
気管支鏡を口や鼻から気管支に挿入して、病変が疑われた部分を直接観察します。必要に応じて組織を採取し、悪性かどうか診断します。
大腸がん検診
・大腸内視鏡検査
下剤で大腸を空にしたあとに、肛門から内視鏡を挿入して、大腸の全部位を観察します。ポリープが見つかった場合には、状態によって治療を行う場合もあります。必要に応じて組織を採取し、悪性かどうか診断します。
・大腸のX線検査
下剤で大腸を空にしたあとに、肛門からバリウムを注入し、空気で大腸をふくらませて大腸全体のX線写真をいろいろな方向から撮影する検査です。
乳がん検診
・マンモグラフィ
乳房を片方ずつプラスチックの板で挟んで撮影する乳房専用のX線検査です。
・超音波検査
超音波を使用して、乳房内の病変の有無、しこりの性状や大きさ等を詳しく観察します。
・細胞診・組織診
疑わしい部位に針を刺して、細胞や組織を採取し、悪性かどうか診断します。
子宮頸がん検診
・コルポスコープ検査・組織診
コルポスコープ(膣拡大鏡)で、子宮頸部を詳しく観察します。異常が疑われる部位の組織を採取して、がんやがんになる前の状態がないかどうかを診断します。
・HPV(ヒトパピローマウイルス)検査
子宮頸部から細胞を採取し、子宮頸がんを引き起こすHPVに感染しているかどうかを調べる検査です。細胞診の結果によって、コルポスコープが必要かどうかを判断するために行われることがあります。
〈参考〉がん検診について(がん情報サービス)

