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伝統の舞を継承「大牛内分校日記」
18日(木)、岩泉町立小本小学校大牛内分校(菊池和子校長・児童14人)の感謝祭が行われました。
祭りのテーマは「気持ちのこもった感謝祭に」。14人の児童全員と学校関係者や地域の人たち約50人が参加しました。
大牛内分校は、地域の人々から多くの協力を得て学習活動を充実したものにしています。
校庭の整備作業や、水田を借りて田植え、稲刈り体験、畑地を利用した長いもの学習など、地域の人たちが一体となって学校活動を応援してくれています。
児童たちは、全校発表で地域に伝わる大牛内七ツ舞や音楽活動を披露。学習活動で収穫したもち米で餅つきをし、会食準備をするなど、「いろいろありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えていました。
▲ 凛として舞う「大牛内七ツ舞」・全校14人が伝承活動(動画あります)
大牛内七ツ舞は、神楽の一種で天保時代頃に中里、岸地区に伝えられたものといわれ、大牛内開拓時代に中里出身の武田新九郎先人が、大牛内の自宅庭先で青年に指導したもので、昭和24年に地元神社へ奉納されました。
その後、活動が数年途絶えかけた時期がありながらも、開拓者の不屈の精神により細々と舞継がれ、小中学生を主体に再編成されながら昭和50年第9回岩泉町郷土芸能大会に参加してから今日に至っています。
舞いは、「道具取り」「横ばね」「鳥居がかりちらし」「組ちらし」「五方の矢」「道具納」があり、七ツ道具で大地を切り拓き清め、悪魔を祓いながら進んだ様子を表現したもので、五穀豊穰、家内安全などを祈願して踊られているものです。
▲ 田植えから稲刈りまでお世話になりました(箱石のおばあちゃん)
▲ 校長先生も手ほどき
▲ いよいよ出来上がりだぞ
▲ 11月18日小春日和の昼下がり
▲ 大牛内分校。昭和20年代に建てられた校舎
▲ 児童の作品から1点
▲ 昔懐かし板張りの廊下。手入れが行き届いてピッカピッカ。団塊世代諸君ご覧あれ